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Yankee Stadium その3

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今週はヤンキースタジアムで“サブウェイ”シリーズがあります。在NY球団であるヤンキースとメッツの戦いは、両本拠地ヤンキースタジアムとシェースタジアムがともに地下鉄駅に直結しているためこの名で呼ばれます。

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ヤンキースは「ア・リーグ」、メッツは「ナ・リーグ」ですから、この対決は両リーグ間の交流試合かポスト・シーズンでないと見ることはできません。当然チケット入手も難しくなりがち。実は3連戦の中日に“朝一”でブロンクスへ行きました。9時前には着きましたが、前回のマリナーズ戦と違い既にチケットブース前には人が並んでいます。

でも思ったほどではなく、せいぜい20人くらいのもの。今回はママが来ないので「これなら何とかなるかな?」なんて甘い考え。3人分のチケットを注文すると「並び席は取れない。」と言われてしまいました。仕方がなく翌日のチケットを取りました。チケットを取りにいった日は快晴だったのですが、試合当日は「シャワー予報」でしたから、実際に試合が始まるまでは気が気でありませんでした。

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試合開始は夜8時05分。試合当日の午後にはしっかりと雨も降りましたが、夕方には雨も止み、「これなら大丈夫そう。」少々寒くはありましたが、試合開始前には夕日も射しました。

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ヤンキースタジアムの左翼席前方には永久欠番選手のプレートがあります。今日はインフィールドから離れているのと、3階席から見下ろしているためここが良く見えました。
「何で8番が2つあるんだろう?」パパにもわかりません。

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メッツの一番打者はJose Reyes選手。1983年生まれの現在24歳、ドミニカ共和国出身。若手の超有望株です。1999年にメッツへ入団した生え抜きでメジャーデビューは2003年。2004年にはシーズン前からレギュラーとしての活躍が期待されましたが、おりしも日本から松井稼頭央選手が入団したため本来のポジションであるショートからセカンドへのコンバートを余儀なくされました。更に怪我も加わったこともありこの年は思うようなシーズンが送れませんでした。しかし翌2005年にショートのレギュラーポジションをつかむと、同年から3年連続でナ・リーグで盗塁王を獲得しています。ここ3年間の成績は打率.273→.300→.280、本塁打7本→19本→12本、打点58→81→57、盗塁60→64→78です。

メッツの三番打者はDavid Allen Wright選手。1982年生まれの現在25歳、バージニア州出身。レイエス選手同様若手の超有望株。2001年にメッツへ入団した生え抜きでメジャーデビューは2004年。2005年にサードのレギュラーポジションを掴みました。ここ3年間は打率.306→.311→.325、本塁打27本→26本→30本、打点102→116→107と素晴らしい活躍をしています。

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四番はセンターCarlos Ivan Beltran選手。1977年生まれの現在31歳、プエルトリコ出身。1995年にカンザスシティ・ロイヤルズへ入団、メジャーデビューは1998年。1999年に外野のレギュラーポジションを掴み、この年打率.293、本塁打22本、打点108、盗塁27個の成績で新人王を獲得。2004年にヒューストン・アストロズへ移籍した後2005年からメッツでプレーしています。移籍初年度は振るわなかったものの、ここ2年間は打率..275→.276、本塁打41本→31本、打点116→112、盗塁18→23と素晴らしい活躍をしています。

この3人が特に注目選手ですが、今日は5番以下の3人が大活躍しました。

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五番はライトRyan Church選手。1978年生まれの現在29歳、カリフォルニア州出身。2000年にクリーブランド・インディアンズへ入団、メジャーデビューはモントリオール・エクスポズへ移籍した2004年。更に2005年にワシントン・ナショナルズへ移籍、メッツでのプレーは今年からとなります。短期間に爆発的な活躍を見せるものの一年を通して活躍し続けたことはない模様。昨年初めて140試合以上に出場し、打率..272、本塁打15本、打点70の成績を残しました。

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六番は指名打者Moieses Alou選手。1966年生まれの41歳、超ベテランです。ジョージア州出身。お父さんもメジャーリーガーでかつ監督経験もあるそう。1986年にピッツバーグ・パイレーツへ入団、メジャーデビューは1990年でこの年にモントリオール・エクスポズへ移籍。1992年に実父がエクスポズの監督になったことから出場機会が増え、次第に好打者としての実績を残していきます。その後フロリダ・マーリンズ、ヒューストン・アストロズ、シカゴ・カブス、サンフランシスコ・ジャイアンツと転転し、2007年からメッツの一員です。昨年は87試合の出場にとどまるものの、打率..341、本塁打13本、打点49とまだまだ健在ぶりを発揮しました。

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七番はファーストCarlos Delgado選手。1972年生まれの35歳、ベテランです。プエルトリコ出身。1988年にトロント・ブルージェイズへ入団、メジャーデビューは1993年。1996年からスタメンを張る選手に。その後1997年から2006年まで10年連続で30本以上の本塁打を記録するメジャー屈指の強打者です。2005年にフロリダ・マーリンズへ移籍し、2006年からメッツの一員です。昨年は故障と不振により11年連続の本塁打30本を逃してしまいましたが、そのパワーぶりは他チームにとって脅威なはず。

さて一方のヤンキース。前日まで20勝23敗とトロント・ブルージェイズにも抜かれ、地区最下位に沈んでいます。投手陣が弱いのは戦前から心配されていましたが、頼みの打線もA・ロッドが抜けてから迫力不足。彼はやはり故障でリタイヤしており、その影響は大きいようです。

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今日は満を持してエースのChen-Ming Wang投手が投げました。王建民選手は1980年台湾生まれの現在28歳。193cm、105kgの巨漢から投げ下ろす剛速球と高速シンカーを武器に2006年からヤンキースのエースとして君臨しています。2000年にヤンキースと契約、メジャーデビューは2005年までありませんでしたが、この年8勝5敗、防御率4.02の成績を挙げると、翌2006年には19勝6敗、防御率3.63と最多勝を受賞。昨2007年も2年連続で19勝(7敗)を挙げ、いまや押しも押されぬエースです。

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序盤危なげないピッチングであとは打線の奮起待ちかなと思っていたのですが・・・。4回表1死1、2塁から4番ベルトラン選手を四球で歩かせて1死満塁。このチャンスに5番ライアン・チャーチ選手の打った当たりはファーストへの難しい打球。ジェイソン・ジオンビー選手がなんとかこれを止めますが、2塁への送球がそれて結果はフィルダースチョイス。メッツが1点先制です。

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つづく6番のモイゼス・アルー選手が「ベテランらしい技ありの2点タイムリー」と言えば聞こえは良いですが、実際には止めたバットにあたったかのようなライト前ヒット。これで2者が生還して3対0です。

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つづく7番カルロス・デルガド選手の打った当たりはレフトポール際へのライナー性打球。ポールに当たったかのように見えた打球はそのままファールスタンド方向へ跳ね返ります。

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一旦は塁審のHRの判定で大歓声の中、デルガド選手はダイヤモンドを一周します。スコアボードにも3点を加算して“6”の数字が入りました。

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ところがこの判定に審判団からの自発的な“物言い”がつきます。結局判定は覆りました。「ファール」です。ぼくたちの3塁側3階席からはちょうどポールの付け根が見えなくなっていたため何が起きているのか周りの様子から想像することしかできません。でもこのあとホットドッグを買いにいった時、売店のテレビでVTRが流れていました。「完全な3ランホームラン」でした。審判団の誤審だったのです。

怒りが収まらないのはメッツのベンチ。デルガド選手がバッターボックスに入りなおした時、3塁側ベンチの誰かが主審に対して何か言ったようです。主審がベンチに向けて注意をしています。メッツのJerry Manuelコーチは何か付け足してしまったのでしょう。次の瞬間Davidson主審の右手が振り上げられると同時に「退場」コールが。

観客は総立ち。こどもたちは「何?なに?何が起きたの?」説明に追われます。

それでも調子が良かったのかデルガド選手はこの打席をタイムリー右前打とし、メッツファンの溜飲を下げます。結局4回表の攻撃は4点入りました。今のヤンキース打線にはちょっと重い点差に思われました。

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その裏です。ホットドッグとコーラを買って戻るとこの日3番に入ったジーター選手がヒットを打ちます。そして打席には4番の松井秀喜選手。

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カキーン!いい音がしましたあ。打った瞬間にそれとわかる右越え本塁打です。ヤンキースの観戦はこの日で4度目。4度目にしてようやく松井選手の一発にお目にかかれました。いやあ嬉しかった!

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写真をとるのを忘れて見入ってしまっていましたが、木の実が上手くホームインの瞬間を撮影してくれました。「でかした!木の実!」

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4対2と試合はわからなくなりました。この回まだ追加点のチャンスはあったのですが、下位打線は何とも貧相。とくにA・ロッド選手のかわりに入っているAlberto Gonzarez選手は打てそうな気がまるでしません。結局ヤンキースの見せ場はこのあと一度もありませんでした。

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ヤンキースの逆転を期待しながら見ていた6回表、ライアン・チャーチ選手に一発が飛び出します。みんなで言いました。「教会君、打たないでよ!」

それでもヤンキースの逆転を信じて応援を続けるファンを失望させたのは8回表でした。6点を献上して11対2。試合は決し、どっと観客は家路へ着きました。一度取り消された“6”の数字が、まさか再度点灯するとは考えても見ませんでした。1番のホセ・レイエス選手の3ランホームランはヤンキースにとどめを刺しました。

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それでもぼくたちは野球ファン。しっかりとその後のジーター選手、松井選手の打席も見て家路につきました。小学生にはもう遅い時間帯だったけど、可愛い娘2人と野球談義をして帰るこの幸せ。パパは本当に楽しかったよ。

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ちびちび:「ママに松井が打ったの教えてあげようね!」

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